2016/12/2

ポートビルで「南極観測60周年記念講演会」を開催しました

H28.12.2.

今年は日本が南極で観測を始めてから60年目になります。11月12日に名古屋港ポートビルで南極観測隊のOB会東海支部の主催で「南極観測60周年記念講演会」を開催しました。講演会では、南極観測隊のOBの方による南極の魚の調査研究や、南極の魚の料理などの講演がありました。水族館からも南極の魚の飼育についてお話しました。また、演者3名に渡邉研太郎国立極地研究所教授、日登弘名古屋港水族館館長、上井厚南極観測船ふじ館長を加えてのパネル討論会も行われました。
参加された方々は各演者の話を熱心に聴いている様子で、南極への関心の高さが感じられました。

講演会では進行の都合で質疑応答の時間が設けられませんでしたが、回収したアンケートの中にありました質問にこの場でお答えいたします。

Q:南極の魚飼育に必要な海水は南極から運んだんですか?
A:南極の魚を飼う水槽の飼育水は人工海水を使用しています。人工海水とは水道水で溶かすと海水を作ることができる海水の素で、ほとんどの成分が塩です。人工海水は天然の海水に比べてコストがかかりますが、常に均一の海水を用意できる利点があります。天然海水は季節や天候により均一ではない場合があるのです。南極の魚は入手が困難で貴重なので、飼育に使用する海水にも気を配っています。

Q:釣りの話がありましたが、飼育の時にエサの量が週1回でそんなに多くない、と感じましたが、釣り針への食い付きは良いのですか?
A:水族館で飼育している魚に与えているは週に1回ですが、魚がそれだけの量しか食べないということではありません。魚は与えればもっとエサを食べますが、冷たい南極の海に適応した南極の魚は代謝が低いので、エサを与え過ぎると栄養過多になって体調をくずしてしまいます。そのため、名古屋港水族館では南極の魚に与えるエサを敢えて制限しているのです。
実際の南極海にすむ魚は、水槽の魚と違ってエサをとるのはそう簡単なことではありません。目の前に動かないでぶら下がっている釣りエサがあれば食い付きやすいと考えられます。


南極観測60周年記念講演会が開催されました
南極観測60周年記念講演会が開催されました
三重大学宮崎先生の講演「南極の魚の不思議を調べる」
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水族館飼育係の講演「南極の魚を飼う」
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南極OB会東海支部長五味氏の講演「昭和基地で南極の魚を食べる、その味は?」
南極OB会東海支部長五味氏の講演「昭和基地で南極の魚を食べる、その味は?」
パネル討論会「南極から名古屋港へ」
パネル討論会「南極から名古屋港へ」
名古屋港水族館ではこの講演会に合わせて10月29日から11月27日まで「南極観測60周年記念展示」を行いました。
名古屋港水族館ではこの講演会に合わせて10月29日から11月27日まで「南極観測60周年記念展示」を行いました。

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