2017/9/11

シーズン到来

2017.9.11. 飼育一課:山下 博史

夏休みが終わり秋の気配が近づいてくるこの時期、世界中で名古屋港水族館のみが展示をしている「あの」生物が繁殖期に入ります。ご存じナンキョクオキアミです。これまでもブログで度々紹介させていただいていますが、今年もその様子を紹介させていただきます。

まずはこちら。

このたくさん並んでいるビンの中には、交尾をして産卵を間近に控えている親の個体が一匹ずつ飼育されています。個別に管理して、ビンの中で産卵をしていないか毎日チェックしていきます。もちろん、掃除や餌やりも一本ずつ行っていくので根気のいる作業となります。写真は掃除をするためにオキアミをカップですくおうとしているところです。約0℃の冷たい水の中に手を突っ込んでいるので、手袋越しでも指先が痛くなるほどです。

次はこちら。

ビンの中で産卵をして卵が沈んでいるのを確認したら、今度は卵を別の容器に移していきます。このとき何百個とある卵を一つ一つ数えながら慎重に行うので、これも根気のいる作業になります。そして服装を見ていただければ分かると思いますが、これらの作業は気温も0℃に近い部屋の中で行っています。そのため外はまだ暑いくらいなのに防寒着を着て、寒さを我慢してひたすらこもって作業を行う・・・という毎日が続きます。ちなみにこの作業で使っている道具などは南極オキアミの展示コーナーにも紹介させていただいているので、オキアミと一緒に見ていただければと思います。

まだまだ今年の繁殖シーズンは始まったばかりです。このあとも産卵が続いたり、孵化した幼生の世話が待っていたりと慌ただしくなっていきますが、無事に一匹でも多くのオキアミが立派な成体になれるように頑張っていきたいと思います。

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