2016/6/21

南極―(2)
ナンキョクオキアミの旅立ち ~アメリカ、オーストラリアへ~

H28.6.21. 飼育一課:伊藤 美穗

ナンキョクオキアミの標本が、アメリカ合衆国とオーストラリアの研究所に旅立っていきました。

名古屋港水族館は、世界で唯一、生きたナンキョクオキアミを見ることができる水族館です。
が、それだけではなく、親のナンキョクオキアミが産卵、ふ化し、子供が育って親となり、産卵するという、全生活史を、水槽の中だけでやってのけているのです。
こうして世代交代を繰り返し、今年で16年目、オキアミは8代目までになりました。
名古屋港水族館は、ナンキョクオキアミの飼育研究において、世界の最先端をそれこそ、猛スピードで突っ走っているのです

こんなわけで、名古屋生まれのナンキョクオキアミたちは、何年に生まれて、何歳なのか、はっきりわかっています。
この、年齢が明らかであることが、研究のお役に立つのです。

きびしく、ゆたかな南極海の食物連鎖を下から支えているのが、ナンキョクオキアミです。
ナンキョクオキアミは、南極海で、何歳まで生きるのか?
どこの海域には何歳のオキアミがいるのか?
何歳のオキアミが産卵するのか?
などなど、生態研究が進められています。

ナンキョクオキアミの研究は、ひいては南極全体、地球全体の環境にも関わりますからね。

名古屋生まれのナンキョクオキアミは、基礎研究に欠かせない役割を果たすでしょう。

いってらっしゃい!

死して屍拾う者あり
ナンキョクオキアミが死んでも捨てません。

前回のナンキョクオキアミのブログ、「ナンキョクオキアミ、祈る、おどる」はこちら

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