2015/6/9

オウムガイ ときめく

H27.6.9 深海コーナー担当:伊藤

わたしは、いつものようにオウムガイの水槽にえさを入れました。オウムガイの大好物は、エビです。エビのにおいに誘われて、オウムガイたちが柔らかい触手をふんわりと広げ、エビの方へ近づいてきました。あと少しで、触手がエビに届く・・・・ その時、反対側からも、別のオウムガイが、同じエビを目指して、触手を伸ばしていたのです。二匹のオウムガイの触手が触れ合いました。ほわん。その時、オウムガイ同士にトキメキが起こったのです。(少なくともわたしにはそう見えました)

二匹は、さらに触手を伸ばし、お互いを確かめ合いました。そして、結ばれました。交接です。恋愛映画の出会いのシーンのようです。

結びあうこと15分、二匹は、自然にどちらからともなく触手をほどき、左右に分かれていきました。見ていて、あまずっぱぁくなりました。これは、相思相愛の例です。

そうでないときも、あります。この交接の直後でした。大きいオウムガイが、今度は別のオウムガイに向かいました。交接しようとしているようですが、こちらは、見た目でも、殻がズレていました。

大きい方のオウムガイは、ズレを何とかしようとしたのか、殻をグイグイと動かして、力を入れていました。それでも、うまくいきません。小さい方はもがいて、逃げようとしていたようです。10分ほど、こうしていたでしょうか。結局、結ばれなかったようです。大きい方は、名残惜しそうに(わたしにはそう見えました)、最後まで触手を伸ばしていましたが、二匹は離れていきました。ああ、これも浮世のさだめ。
どちらがオスか、メスか、外観からはわかりません。ともかく、交接をしたので、卵を産んでくれたらうれしいです。

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