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シャチの繁殖生理に関する共同研究
(平成18年8月3日)
行動観察(その1)
クーの行動は毎日変化に富んでいます。日々の行動には、ゆっくりプールを泳いだり、ラビングと言ってプールの壁面で体の垢(あか)をこすったりするようなおだやかな行動や、イルカと追いかけあいをするような活発な行動など様々なものがあります。

行動をしっかり観察・記録することは、トレーニングや研究を進めていくためには大変重要なことで、小さな行動も見逃さないように注意を払っています。

クーのトレーニングプランは、その直前の動物の行動をよく観察し、その結果を参考にして決めています。

例えば、同居しているイルカと激しくけんかをした後であれば、トレーニング中にそのイルカとの接近距離をトレーナーが調整したり、トレーニングの時間をクーとイルカの関係が落ち着くまで遅らせたりもします。また、クーがその時期に頻繁に行っている行動をトレーニングに組み入れると、クーのトレーニングに対する意欲も急に上がることもしばしばです。

特定のイルカとの性的な行動(イルカのひれを生殖溝に挿入する行動)や、鳴きながら泳ぐ行動は、研究を進めていく上でも大切な事項です。これらの行動は、クーやイルカの性周期と関係している可能性があるからです。

また、以前にクーの機嫌と性周期の関連の可能性について紹介しましたが、クーの機嫌を知る方法として、クーを観察するだけではなく、まわりのイルカの行動を参考にすることもあります。

イルカ達の方が飼育係の私達よりもクーの機嫌を敏感に察知できているようで、イルカ達がそわそわと落ち着きをなくしたり、離れようとしたりする行動が見られたときは、クーの機嫌が悪くなることが多く、逆にイルカ達がクーにずっとまとわりついたり、一緒に泳ぐ行動が見られたときは、クーの機嫌がいいことが多いです。

クーの行動観察で得られた結果は、随時このホームページ内で紹介していく予定です。


機嫌よくイルカとのんびり泳ぐクー
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