TOP > 名古屋港水族館 > 保護・研究活動 > シャチ > シャチの繁殖生理に関する共同研究 vol.14
シャチの繁殖生理に関する共同研究
平成17年7月25日
排卵周期とクーの機嫌
クーの繁殖生理に関する観察は順調に進んでいます。毎週1回の血液検査から、排卵後に分泌される黄体ホルモンが検出され、2004年の春頃に性成熟に達したことが判明しています。その後もこのホルモンは周期的に検出されていますが、研究が進むにしたがって、このホルモンだけでなく性成熟に係わる様々な要素も周期的に変化していることがわかってきました。クーの機嫌もそのうちのひとつです。(行動観察 その2) 

ホルモン濃度 クーのホルモン イメージ図
日付
 機嫌の悪い時期
 機嫌の良い時期
 発情ホルモンの分泌(排卵前)
 黄体ホルモンの分泌(排卵後)
※ ホルモンは他にも様々な種類があります。

このようなときに自然交配を行う場合は、動物を他の園館に輸送しなければなりません。しかし輸送は動物にとって大変なストレスになりますし、お見合いをさせるとしても動物同士の相性も問題になってきます。

そこで人工授精という方法がとても役に立つのです。これはオスの精子だけを運んで繁殖をさせることができる方法なのです。計画的な繁殖にも役立ち、近親交配を避けることもできます。

また精子を長期間冷凍保存する技術を絶滅の恐れがある動物に応用することによって、種の保存も期待できるようになるのです。

このページのトップ