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シャチの繁殖生理に関する共同研究
平成17年2月22日
人工授精の目的と意義
名古屋港水族館ではシャチのクーの繁殖生理に関する共同研究を進めています。目的はシャチの人工授精を成功させることです。これが成功すれば、クーの赤ちゃんの誕生につながります。このような研究を水族館や動物園がすることには大切な意味があります。

昨年当館ではベルーガの赤ちゃんが生まれましたが、このときは飼育係がオスとメスの組み合わせを考え、計画的にお見合いをさせて繁殖させました。しかしメスが1頭しかいない場合にはそうはいきません。またはオスとメス両方いたとしても将来的には近親交配を防ぐ必要があります。

研究準備
  • シャチの輸送
  • 研究に必要な動作のトレーニング(検温、採血、採尿等)
 
各種検査でクーの性成熟を調べる
 
クーの性成熟の確認
 
発情周期の把握
←現在はこの段階です。
人工授精
 
妊娠・出産(人工繁殖技術の確立)

このようなときに自然交配を行う場合は、動物を他の園館に輸送しなければなりません。しかし輸送は動物にとって大変なストレスになりますし、お見合いをさせるとしても動物同士の相性も問題になってきます。

そこで人工授精という方法がとても役に立つのです。これはオスの精子だけを運んで繁殖をさせることができる方法なのです。

計画的な繁殖にも役立ち、近親交配を避けることもできます。また精子を長期間冷凍保存する技術を絶滅の恐れがある動物に応用することによって、種の保存も期待できるようになるのです。