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シャチの繁殖生理に関する共同研究
平成16年11月11日
クーの健康診断(その1)−体温測定−
クーの繁殖研究を進めるために、毎日の体温測定や毎週おこなう血液検査についてはこれまでにも紹介してきました。これらは研究のためだけではなく、クーの健康状態を把握するためにも大変重要なことです。

健康診断をクーに負担をかけずに容易に行うためにはトレーニングが重要です。

例えば、体温測定はクーの肛門に体温計のセンサーを挿入して測定しますが、これはトレーナーがクーに合図を出すと、体温測定をしやすい姿勢になることをトレーニングで教えているのです。


仰向けの姿勢でじっとしている

イルカやシャチの体温測定のトレーニングは、まず仰向けになることを教えます。それが出来るようになると、トレーナーが肛門付近を触ってもじっとしているトレーニングをします。この際イルカたちも何をされるかわからない不安のためか、トレーナーになかなか肛門付近をさわらせてくれないことが多いです。



肛門に体温計のセンサーを挿入しているところ
次は少しずつ体温計のセンサー(直径約3mm)を肛門に挿入していくトレーニングをします。クーの場合は、そのセンサーを肛門に約50cm挿入できるようになれば、体温測定ができます。

シャチはこの間、仰向けのままじっとしていなければならないので大変ですが、この様なトレーニングによってシャチの身体の様子を知ることが健康管理につながるのです。



使用している体温計(防水容器入り)
クーの平均体温は35.7℃
この他にも現在クーは、体長や胴囲などの身体測定や、細菌検査のために噴気孔(鼻の穴)の中に綿棒を入れるトレーニングを進めています。このトレーニングの経過も随時ホームページで紹介していく予定です。

(今回紹介した健康診断を容易にするために動物がその体勢になることを、「ハズバンダリー・ビヘイビア」と当館ではよんでいます。このハズバンダリー・ビヘイビアのトレーニングを積み重ねることによって、リラックスした状態で妊娠診断のエコー検査や、尿・便・胃液などの採取も可能となるので、動物の健康管理ためにも大変重要なのです。)

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